ツーリング中の雷・ゲリラ雷雨対策|前兆と避難のしかた
夏のツーリングで怖いのが、急に発生する雷雨です。屋根のないバイクでは雷から身を守るものがなく、強い雨や突風、ひょうを伴うこともあります。この記事では、雷雨の前兆と、バイクで雷に遭ったときの行動を解説します。
雷雨が起きやすい季節と時間帯
雷は、発達した積乱雲によって起こります。積乱雲は、地上付近が暖かく上空に冷たい空気がある「大気が不安定」な状態で発達しやすく、次のような条件で特に注意が必要です。
- 夏の午後〜夕方:日射で地面が温められ、積乱雲が急発達しやすい
- 山沿い・山間部:斜面を上る空気によって雲ができやすく、雷雨が発生しやすい
- 寒冷前線の通過時:季節を問わず、前線に沿って雷雨が起こることがある
- 上空に寒気が入っているとき:天気予報で「大気の状態が不安定」と言われる日
夏の日帰りツーリングでは、行きは晴れていても帰り道で雷雨に遭うのが典型的なパターンです。出発前に帰りの時間帯の予報まで確認しておきましょう。
帰り道の時間帯まで、ルート沿いの雷雨の予報をチェック
ルート天気で調べる(無料)積乱雲が近づく3つの前兆
気象庁は、積乱雲が近づくサインとして次の3つを挙げています。走行中にこれらに気づいたら、早めに安全な場所へ移動しましょう。
- 真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる
- 雷鳴が聞こえたり、雷光が見えたりする
- ヒヤッとした冷たい風が吹き出す
雷鳴が聞こえる距離であれば、すでに落雷の危険がある範囲にいると考えましょう。「まだ遠いから大丈夫」と走り続けるのは危険です。
バイクで雷に遭ったときの避難のしかた
安全な場所
- コンビニ・道の駅・サービスエリアなど、しっかりした建物の中
- 自動車の車内(金属の車体に囲まれているため比較的安全)
バイクは自動車と違って体を覆うものがないため、バイクに乗ったままでは雷から身を守れません。雷の兆候を感じたら、近くの建物に入って雷雲が通り過ぎるのを待ちましょう。
避けるべき場所
- 高い木の真下:木に落ちた雷が人に飛び移る「側撃」の危険がある
- 開けた場所・峠の頂上など高い場所:周囲より高いものに雷は落ちやすい
- 電柱・鉄塔のすぐそば
- 簡易な屋根だけの東屋やバス停:建物の中ほど安全ではない
雷が過ぎた後も油断しない
雷雨の後は、路面が濡れて滑りやすく、道路が冠水していることもあります。雷鳴が聞こえなくなってからしばらく待ち、路面の状態を確認してから走り出しましょう。
出発前のチェックポイント
- ルート上で雷雨(天気予報の「雷」マーク)が予想される区間と時間帯
- 雷注意報が出ていないか
- 雷雨が予想される時間帯に、山間部や峠を走る計画になっていないか
- 途中で避難できる道の駅・コンビニなどの場所
雷雨が予想される日は、出発時刻を早めて午後早めに帰着する、山間部を午前中に抜けるなどの調整が有効です。当日は雨雲レーダーや雷の情報(気象庁の雷ナウキャストなど)で最新の状況も確認しましょう。
まとめ
ツーリング中の雷対策は、①夏の午後や山間部の雷雨を前提に計画する、②黒い雲・雷鳴・冷たい風の前兆に気づいたらすぐ避難する、③避難先は木の下ではなく建物の中の3つです。雷の予報が出ている日は、時間とルートを調整して「そもそも遭わない」ことを目指しましょう。
ツーリング前に、ルート沿いの天気・風速・降水確率をまとめてチェック
ルート天気で調べる(無料)